コロナ禍で苦しむユニクロのサプライチェーン労働者たち

 新型コロナウィルスは、世界中で一番弱い立場におかれている人々を直撃した。一番の犠牲者は海外、国内からの移住労働者だが、アパレル・スポーツ用品のサプライチェーンで働く女性労働者の窮状もメディアにしばしばとりあげられている。
 世界の労働・人権NGO、労働組合は対応に動き出し、声明や要請を次々と発表している。クリーン・クローズ・キャンペーン(CCC)も国際的ネットワークからの情報の収集、抗議行動への支援、緊急支援金の設置、ブランドへの支払い要請をいち早くスタートさせた。また、サプライチェーン労働者の惨状を伝えようと、支援に取り組んできたユニクロのサプライチェーンであるジャバ・ガーミンド(JG)労働者の現状、「ユニクロの元下請け労働者たち、新型コロナ下の苦境」をウェブサイトに掲載し、この報告を各国で翻訳してほしいという呼びかけをおこなった。この要請に応えて、JG争議の支援をしている和田智子さんが報告を翻訳したので、一読してほしい。

http://www.y-ar.org/images/PDF/20200500-CCC.pdf

 
元JG労働者と家族
元JG労働者と家族

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国際女性デーにユニクロ・ロンドン店頭で連帯行動

遠野はるひ(横浜アクションリサーチ/CCC東アジア)

2020年3月7日ロンドン・ユニクロ前行動写真1

  国際女性デーの前日、3月7日、イギリスのクリーン・クローズ・キャンペーン(CCC)とレイバー・ビハインド・ラベルの女性たちは、サプライチェーンで働く縫製女性労働者の人権とユニクロの元サプライヤー、ジャバ・ガーミンド(JG)労働者に連帯しようと、ロンドンの中心街、オックスフォード通りにあるユニクロ旗艦店の前に集まった。店頭で柳井社長に扮したパフォーマーが「いかに労働者の権利を無視し、金持ちになるか」をラップのリズムにのりながら語り、女性たちは通行人にビラを配布した。
https://www.facebook.com/watch/?v=647641695798432

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JG労働者を世界の仲間が応援しています

4月2日~7日JG(ジャバ・ガーミンド)ヨーロッパツアー

昨年10月のJG日本ツアーが労働者・市民・若者から大きな共感を得たこともあり、CCCは、4月5日のユニクロデンマーク旗艦店のオープンにぶつけ、4月2日から7日までヨーロッパツアーを実施。昨年に来日したJGの元女性労働者・ワーニさんとJG労組の執行委員ヤヤットさんをデンマークとオランダに招待した。

UQ former worker
インスタグラムで拡散されたワーニさんの写真を200万人の人が閲覧しました

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4月13日 JG労働者への調査報告会

1月と3月に若い支援者2人がインドネシア・タンゲランの現地を訪問し、JG争議や労働者の現実を調査してきました。その報告会「サプライチェーンの労働問題を考える―ユニクロから生産を打ち切られ、倒産したジャバ・ガーミンド社労働者の現在―」が、明治大学労働教育メディア研究センター、サプライチェーンを考えるネットワーク、アジア太平洋資料センターの共催でおこなわれました。

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