ユニクロとスポンサー契約を結んだロジャー・フェデラーに日本語で手紙を送ろう!
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- 公開日:2018年07月15日(日)05:14
7月2日、ユニクロはテニス界のビッグスター、ロジャー・フェデラーと「グローバルブランドアンバサダー」契約を結んだと発表した。契約金・契約期間は非公開だが、米国のスポーツ専門メディアである「ESPN」は10年間で3億ドルと報じた。フェデラー選手はウィンブルドンで8回、世界4大大会で20回の歴代最多優勝をほこるテニス界のビッグスターで、ナイキと長年にわたりスポンサー契約を結んでいた。近年、ヨーロッパ各国の都市に店舗を矢継ぎ早にオープンしているユニクロにとって、ユニクロのウェアを身にまといプレイするフェデラーの宣伝効果は抜群だ。
華やかなヨーロッパ進出の陰で、ユニクロ製品を生産していたインドネシア労働者の現実はどうだろうか。今まで重ねてお知らせしたように、ユニクロのサプライチェーン、ジャバ・ガーミンド工場で働いていた2000人の労働者たちは、柳井社長あてに複数回手紙をだし、未支払いの補償金・550万米ドルを、バイヤーだったユニクロに支払ってくれるようにと要請しているが、その願いはいまだにかなっていない。
フェデラーの出身地であるスイスのNGO「Public Eye」(パブリックアイ)、CCCスイスは、ビデオ「ロジャー・フェデラーは泣いてしまうだろう」を制作し、フェデラーに下記のような手紙を送るキャンペーンをスタートした。すでに1万数千通の手紙がフェデラーに送られ、スイス国内では多数のメディアにとりあげられている。
「フェデラーさま、 あなたの新しいスポンサー ユニクロにフェアな労働条件を支持するよう要求するために、力を貸してください。ユニクロを労働組合との交渉のテーブルにつかせ、ジャバ・ガーミンドの労働者たちが給与と補償金を受け取る権利を必ず実現できるようにしてください! ご協力に感謝します。そして、ウィンブルドンで勝利されますように!」
●この手紙は日本語で送ることができます。
ここ をクリックしてみてください。
フェデラーはウィンブルドンですでに敗退しています。気になるようでしたら、「そして、ウィンブルドンで勝利されますように!」を削除して送ってください。

5月1日のメーデー、サイフルをはじめとするSEBUMIのメンバーは他の仲間たちとともにインドネシアトヨタ社前でデモを行った。同日、労働組合・NGO18団体はトヨタに対して声明「トヨタのサプライチェーン、ナンブ・インドネシアが行った解雇を拒否する」を発表した。
4月2日、3日とナンブ・インドネシアは突然、60人以上の労働者を解雇し、その中にはサイフルたちSEBUMIのリーダーも含まれていた。解雇された労働者はすぐに職場を立ち去るように命令され、ガードマンが見張る中15分で荷物をまとめ追い出された。当日、労働者たちは会社の構内のいたるところにいた自警団・警察・軍隊の姿を映像に残している。
1ゕ月近く前、トヨタのサプライチェーン、プラスチック部品を製造しているナンブ・インドネシアにおける労働争議のニュースを流しましたが、続報をお伝えします。
会社は4月3日までに61人の非正規・正規の労働者を解雇した。インドネシアの労働法は妊婦を解雇するのを禁じているにもかかわらず、解雇者の中には妊婦もいた。会社から労働省地方事務所に送られた手紙によれば、解雇理由の一つはナンブ・インドネシアと顧客(トヨタ)への抗議行動に参加したからというものだった。
2018年4月22日は、ユニクロのサプライチェーン、ジャバ・ガーミンド社が倒産して3年目にあたる。労働者たちが受け取るべき賃金・退職金など総額550万ドルは、現在まで支払われていない。労働者たちは、注文をストップすることが倒産の引き金となったので、ユニクロにも支払い責任があると考え、柳井社長の自宅に手書きの手紙を、4月16日にインドネシアから郵送した。70通の手紙は、倒産記念日の4月22日にジャバ・ガーミンド労組(SPAI-FSPMI)のテディ委員長の書簡とともに、ファーストリテイリング社へメールでも送られている。